出会い−序章−
何が起こったかわからなかった。いきなり兵士が押し入ってきて、見知った人が
家族と呼べる人達が、次々と殺されていく。その度に耳を塞ぎたくなる絶叫が振動となって身体に伝わる。
『陸・・・・・議・・・』
誰かの自分を呼ぶ声が聞こえた。
振り向くと血の海の中に倒れている叔父を見つけた。
すかさず駆け寄り、血の気が失せてゆく震える手を握り締める。
『生き・・・ろ・・』
そう言うかいなや、するりと手が力なく崩れ落ちた。
かすかに開いていた眼が、ゆっくりと閉じられた。
それが何なのかを感じつつ、脈を調べる。
脈は・・・なかった・・
−死−
そんな言葉が頭をよぎる。
周りを見渡す。少し前まで誰がこの場で、このような惨劇が起こると予測しただろうか?
いや、今この時代、いつかこのような事が起こると覚悟していたはずだ。
でも、現実は考えていたほど甘くなく、残酷で、嘘であって欲しいと思う自分が居る。
とにかくこの状況をどうにかしようと、思考をめぐらそうとしたが、
それすらも叶わない。−とにかく気を静めなくては。
近づいてくる気配を察し後を向くと、そこには自分より10歳くらい上であろう返り血を浴びた男が立っていた。
突然男は自らの手にしていた武器を振り下ろす。
−逃げろ−
本能がそう告げたが行動に移す事はできなかった。
刹那、後頭部に鈍い音と痛みを感じた。
急速に薄れゆく意識の中で男の『すまねえな』とつぶやく声が聞こえた。
−もし.又目覚める事が許されたのなら、この現実が夢であることを願う−
無双ベース、ほぼオリジナル設定の陸遜話。陸遜7歳設定。次あたり尚香でる予定
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